1日目のゆーきゃんwith his best friendsから始まり、
livehouse nano、喫茶マドラグ、ラクボウズ。
この3会場を巻き込んで全26組のアーティストが心揺るがすライブをおこなった。
マジック、怪談、効きテキーラ、ジモコロ、インディー・ミュージック・ガイドなど
の奇抜な企画も含め、様々な表情を見せたフェスだったのではないだろうか。
この最高でめちゃくちゃなフェスに主催者がトリに選んだのは
京都のバンド、THE FULL TEENZ
その気持ちに応えるように、1曲目から飛ばしていくTHE FULL TEENZ。
ギターをかき鳴らし、ナノボロにも本祭にも呼ばれたことを
嬉しそうに語るヴォーカルの伊藤祐樹。
THE FULL TEENZと観客の気持ちがぶつかり合う。
イントロを聞いただけで鳥肌が立ち身体が跳ねるのは、
THE FULL TEENZの一音一音に気持ちを乗せているからだ。
右から左へ大移動、ベースである菅沼のダイブ、
舞台下にマイクを置き観客に歌を任せるなど、観客を煽りまくる。
それを見て負けていられないと観客も自らカウントを始め前のめりに。
手を挙げる。拳を高く突き上げる。手を叩きリズムをとる。ダイブする。
最高な音楽が聞こえた時、全てのことは頭上で起こる。
熱い気持ちと最高の音楽が重なった時、身体が勝手に動くのだ。
そのせいでTHE FULL TEENZが見えなくなってしまうほど、
全員が最大限の力をを使い表現した。
ナノボロフェスタ2016を締めくくったと同時に、
本祭であるボロフェスタ2016へ向かうための助走が始まった瞬間だった。