2016年08月

 

1日目のゆーきゃんwith his best friendsから始まり、

livehouse nano、喫茶マドラグ、ラクボウズ。

この3会場を巻き込んで全26組のアーティストが心揺るがすライブをおこなった。

マジック、怪談、効きテキーラ、ジモコロ、インディー・ミュージック・ガイドなど

の奇抜な企画も含め、様々な表情を見せたフェスだったのではないだろうか。

 

この最高でめちゃくちゃなフェスに主催者がトリに選んだのは

京都のバンド、THE FULL TEENZ

 

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その気持ちに応えるように、1曲目から飛ばしていくTHE FULL TEENZ。

ギターをかき鳴らし、ナノボロにも本祭にも呼ばれたことを

嬉しそうに語るヴォーカルの伊藤祐樹。

 

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THE FULL TEENZと観客の気持ちがぶつかり合う。

イントロを聞いただけで鳥肌が立ち身体が跳ねるのは、

THE FULL TEENZの一音一音に気持ちを乗せているからだ。

 

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右から左へ大移動、ベースである菅沼のダイブ、

舞台下にマイクを置き観客に歌を任せるなど、観客を煽りまくる。

それを見て負けていられないと観客も自らカウントを始め前のめりに。

 

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手を挙げる。拳を高く突き上げる。手を叩きリズムをとる。ダイブする。

最高な音楽が聞こえた時、全てのことは頭上で起こる。

熱い気持ちと最高の音楽が重なった時、身体が勝手に動くのだ。

そのせいでTHE FULL TEENZが見えなくなってしまうほど、

全員が最大限の力をを使い表現した。

 

ナノボロフェスタ2016を締めくくったと同時に、

本祭であるボロフェスタ2016へ向かうための助走が始まった瞬間だった。

 

「1、2、3、4!!!!」

圧倒的な祝祭感を引き連れて、

Special Favorite Musicがナノボロにやって来た!!!

 

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サックスとバイオリン、様々なパーカッションを加えた編成が生み出す、

あたたかな音は、心の凝り固まった部分を溶かしてくれる。

伸びやかなふたりの声は、お客さんひとりひとりの手を取って、

最高のパーティに連れて行ってくれる。

湧き上がるよろこびに突き動かされ、体をゆらし、手を挙げ踊る。

みんなの笑顔と、幸せな気持ちがこだまして、nanoは世界で1番幸せな空間に!!

 

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あまりに幸せな瞬間に、愛おしさを感じるゆえに、

ふっと涙腺がゆるみそうになってしまう。

 

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これから人生を歩んでいくうえで、心が折れそうになるときが来たら、

今日、Special Favorite Musicを聴いて感じた、あのよろこびを思いだしたい。

大袈裟なんかじゃない。

心の底からそう感じた、かけがえのないパーティだった。

 

 

 

 

 

あたりはすっかり暗くなり、喫茶マドラグで特製ボロ弁当を

夕食として頬張るお客さんもチラホラ。

そんなご飯の美味しい匂いが充満してほっこりとしたこのステージに

Subtle Controlのアコギが音を鳴らす。

 

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英詞の心地良い音楽はまるで店内BGMとして選曲したかのように馴染んでいる。

アコギ1本とは思えないほどの音の奥行きを感じるのは、

彼の声までもまるで楽器のように奏でるメロディにうまく溶け混んでいるからだろう。

 

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MCは打って変わって、少し低めの声で笑えるおしゃべりが観客の気持ちをほぐす。

マドラグのトリにふさわしい、ロマンティックで優しい音楽を奏でてくれた。

 

 

Homecomingsを聴くと、自分の中の少年少女が、

無邪気に笑ったり泣いたりするのを感じてしまう。

 

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強い意志を感じる真っすぐな演奏。

透明なコーラス。

心を痛いほど、ぎゅっと掴んで離さない、メロディー。

 

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HURTS」は、いつまでも捨てられない青さゆえの痛みを

これからもずっと抱えて生きる、すべての人のアンセムだと思う。

 

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ホムカミの歌は、私たちひとりひとりの物語を描き出す。

あのとき感じたあの気持ちを、かけがえのないものにしてくれる。

一瞬が永遠になるような、魔法のような音楽が、nanoを包む。

 

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今年はフジロックレッドマーキーにも出演し、活躍の場を広げるHomecomings。

そんな彼らは、「ナノボロフェスタに出ることができるのは、バンドにとって大切。」と語ってくれた。

これからもどんどん大きくなるであろう彼らだけれど、

いつまでもみんなに愛される、ずっと心に残る、

エヴァーグリーン」という言葉が誰よりも似合うバンドであることは、

多分ずっと変わらないだろう。

残すアーティストは3組!

 

賑やかなnanoの振動や音を感じながら落ち着いたオトナの語りで日本のインディ・ミュージック界の重鎮京都在住の岡村詩野、富山在住のSSW・ゆーきゃん、東京在住のOTOTOY編集長・飯田仁一郎が今おすすめしたいアーティストを紹介する本イベント。

 

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地方で活躍するアーティストや都市部で活躍するアーティストを幅広く紹介。

まだ知らない音楽との出会いに、会場ではアーティスト名と楽曲が書かれたホワイトボードを写真にとる人も。

 

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終始、落ち着いたトーンでじんわりとした盛り上がりを見せました。

 

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紹介されたのは下記の楽曲!

まだまだ発掘されていないアーティストばかり。

youtubeでも視聴可能ですので、ぜひ一度ご賞味あれ。

 

(岡村)台風クラブ「まつりのあと」

(飯田)yahel「once」

(ゆ〜きゃん)YOCO ORGAN「SHINKANSEN」

(岡村)サボテン楽団「バンディッド」

(飯田)HAPPNING STYLE「Mehr Licht」

(ゆ〜きゃん)尾島隆英「エイミー」

(岡村)ギリシャラブ「どういうわけか」

(ゆ〜きゃん)やまも「里帰り」

(飯田)DIALUCK「あの街まで」

(岡村)swimmees「おのぞみの結末」

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