「テンテンコでーす、よろしくお願いしまーす」
自己紹介のかわいらしい声とは一変、エフェクトのかかった歌声のあまりの変貌に驚いた。





小さな体で自由自在に音を操っていく。軋んだノイズ音のような、機械音のような、もはや心地良ささえも感じてしまう。クールな表情で歌い、ときどき音に乗りながらほほ笑む姿に思わずどきりとする。どすこいステージは既にテンテンコワールドに飲みこまれてしまった。






10月25日に配信リリースする新曲を、「今日やるつもりなかったけどやります」と携帯を繋いで音を出して披露したのも見どころだった。






中盤からはハンドマイクで楽しそうに歌い踊り、最後は「テンテンコが一生歌い続けるだろう」という自ら歌詞を書いた曲で締めくくった。






40分間の限られたステージのなか、音で遊び表現し続ける姿に彼女の限りない可能性を感じた。