ボロフェスタ前夜祭、外は生憎の雨模様。
でもそんな天気にあわせたかのような、
「21世紀の日照りの都に雨が降る」から始まったceroのライブを見れば、
憂鬱な気分も吹き飛んでしまう。
スティールパンやサックス、トランペット、
数々のパーカッションといった、様々な楽器。
そして、何よりメンバーの豊かな音楽の土壌と深い音楽への愛で、会場が彩られていく。
「ボロフェスタは3年ぶり、素敵な3組の中継ぎができて嬉しいです。」という
言葉の後に披露されたのは、「Yellow Magus」。
スラップするベースが都会的な雰囲気をかもしだし、
サックスソロに心が熱く高まっていく。
大名曲、Orphansでは、一緒にコーラスを歌うお客さんも。
皆、笑みを浮かべながら思い思いに踊る様子が印象的だ。
ライブを締めくくるのは、甘い声が心地よい、FALLIN'。
金曜日の夜、平日の繁忙を一気に忘れチルアウトさせてくれるような
心地よい時間に、京都の夜が溶けた。